シリーズがん:がんの分裂・浸潤・転移って?

がん細胞は分裂して増殖するのはご存知だと思います。がん細胞はきわめて増殖性が高いと言われています。初期がん細胞の塊をX線検査などで発見できるサイズは1センチ程度です。この1センチサイズのがん細胞の塊に成長するのに早くて10ヶ月、ゆっくり成長するがんの場合で20~30年もかかります。また、がんは増殖性が強いため周辺の組織に進入して、増殖を続けます。これを「浸潤」といいます。がん細胞ができた最初の場所のことを原発部位と呼びますが、原発部位にとどまらず、リンパや血管を通じてがんの一部が移動し、そこで増殖することを「転移」と呼びます。